顔や頭皮の赤み・フケ
顔や頭皮の赤み・フケの概要
顔や頭皮に赤みが出る、フケが増える、かゆみがあるといった症状は、多くの方が経験する皮膚トラブルです。特に眉の周り、鼻の横、耳の後ろ、頭皮などは皮脂(ひし:皮膚から分泌される油分)が多く、炎症が起こりやすい部位です。
フケとは、頭皮の角質(皮膚の一番外側の層)がはがれ落ちたものです。通常でも少量は自然に生じますが、炎症や乾燥があると量が増え、目立つようになります。赤みとフケが同時にある場合、単なる乾燥ではなく、皮膚の病気が関係していることもあります。
症状が軽い場合は市販のシャンプーや保湿で改善することもありますが、繰り返す、広がる、かゆみが強いといった場合には、医療機関での診察をおすすめします。
顔や頭皮の赤み・フケの原因
主な原因は以下のとおりです。
1.皮脂の過剰分泌
思春期や成人では皮脂の分泌が増えやすく、毛穴周囲に炎症が起こることがあります。
2.乾燥
冬場やエアコン環境では皮膚が乾燥し、バリア機能(外部刺激から守る働き)が低下します。その結果、赤みやフケが出やすくなります。
3.真菌(カビ)
「マラセチア菌」という皮膚に常在しているカビの一種が関係することがあります。通常は問題を起こしませんが、皮脂が多い環境では増殖し、炎症を引き起こします。
4.ストレスや生活習慣
睡眠不足やストレスは皮膚の状態を悪化させることがあります。
5.刺激物
整髪料やシャンプー、洗顔料が肌に合わない場合、かぶれ(接触皮膚炎)を起こすことがあります。
顔や頭皮の赤み・フケが引き起こされる病気
1.脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
最も多い原因のひとつです。皮脂の多い部位に赤みと細かいフケが出ます。マラセチア菌が関与すると考えられています。
2.乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)
乾燥が原因で炎症が起こり、赤みやフケが出ます。高齢者に多くみられます。
3.アトピー性皮膚炎
かゆみを伴い、慢性的に赤みや湿疹を繰り返します。
4.乾癬(かんせん)
赤い発疹の上に銀白色のフケのような皮が重なります。頭皮に出ることもあります。
5.接触皮膚炎
化粧品や整髪料などが原因で炎症が起こります。
顔や頭皮の赤み・フケの処置や治療法
治療は原因によって異なります。
1.外用薬(塗り薬)
炎症を抑えるためにステロイド外用薬を使用することがあります。症状や部位に応じて強さを調整します。
2.抗真菌薬
脂漏性皮膚炎の場合、マラセチア菌を抑える抗真菌薬を使用します。シャンプータイプや外用薬があります。
3.保湿
乾燥がある場合は保湿剤を使用し、皮膚のバリア機能を整えます。
4.生活習慣の見直し
- 刺激の少ない洗浄剤を使う
- 洗いすぎない
- 十分な睡眠をとる
- バランスの良い食事を心がける
これらも改善につながります。
5.継続的なケア
症状が良くなっても、再発を防ぐために一定期間のケアを続けることが大切です。
受診の目安
次のような場合は医療機関を受診してください。
- 赤みが広がっている
- かゆみが強く眠れない
- 市販薬で改善しない
- 繰り返し再発する
- 出血や強い痛みがある
まとめ
顔や頭皮の赤み・フケは、乾燥から炎症性疾患までさまざまな原因があります。原因に応じた治療を行うことで、症状の改善が期待できます。
気になる症状が続く場合は、お気軽にご相談ください。
