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強いかゆみ

強いかゆみの概要

「かゆみ」は多くの方が経験する症状ですが、日常生活に支障が出るほどの強いかゆみはつらいものです。夜眠れない、仕事や勉強に集中できない、無意識にかき壊してしまうなど、生活の質(QOL:生活の満足度や快適さ)を大きく下げてしまいます。

かゆみは医学的には「掻痒(そうよう)」と呼ばれます。皮膚にある神経が刺激を受け、その情報が脳に伝わることで「かゆい」と感じます。かゆみは本来、虫刺されや異物などから体を守るための防御反応ですが、炎症や体の内側の病気が原因で起こることもあります。

特に「強いかゆみ」が続く場合は、単なる乾燥や一時的な刺激だけでなく、皮膚の病気や内科的な疾患が隠れていることもあります。年齢や症状の出方によって原因は異なりますので、適切な診断が重要です。

強いかゆみの原因

強いかゆみの原因は大きく分けて、皮膚そのものの問題と、体の内側の問題に分けられます。

1.皮膚の乾燥

最も多い原因のひとつが乾燥です。皮膚の水分や油分が不足すると、外からの刺激を受けやすくなり、かゆみが出やすくなります。特に高齢の方は皮脂の分泌が減るため、冬場に強いかゆみを感じやすくなります。

2.アレルギー反応

食べ物、花粉、ハウスダスト、金属、化粧品などに対するアレルギー反応でかゆみが出ることがあります。代表的なものが「じんましん」です。じんましんは突然赤く盛り上がり、強いかゆみを伴います。

3.皮膚の炎症

湿疹(しっしん)やかぶれなど、皮膚に炎症が起きると強いかゆみが生じます。炎症とは、赤み・腫れ・熱感・痛みなどを伴う体の反応のことです。

4.感染症

水虫(白癬:はくせん)や疥癬(かいせん:ダニが皮膚に寄生する病気)などでも強いかゆみが出ます。特に疥癬は夜間にかゆみが強くなるのが特徴です。

5.内科的な病気

皮膚に目立った異常がなくても、強いかゆみが出ることがあります。例えば、

  • 腎臓病
  • 肝臓病
  • 甲状腺の病気
  • 糖尿病
  • 悪性リンパ腫

などが原因になることがあります。これを「全身性掻痒症(ぜんしんせいそうようしょう)」といいます。

6.ストレスや精神的要因

強いストレスや不安があると、自律神経(体のバランスを整える神経)が乱れ、かゆみが悪化することがあります。

強いかゆみが引き起こされる病気

強いかゆみを伴う代表的な病気をご紹介します。

  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎(かぶれ)
  • じんましん
  • 乾燥性湿疹
  • 疥癬※当院では疥癬の診療は対応できません。
  • 白癬(水虫)
  • 帯状疱疹
  • 皮膚そう痒症
  • 腎不全によるかゆみ
  • 肝疾患に伴うかゆみ

アトピー性皮膚炎は、慢性的に強いかゆみを繰り返す病気です。かくことで皮膚が傷つき、さらに炎症が悪化するという悪循環が起こります。

疥癬はダニによる感染症で、家族内や施設内で広がることがあります。強い夜間のかゆみが特徴です。※当院では疥癬の診療は対応できません。

また、高齢者で皮膚に目立った発疹がないのに強いかゆみが続く場合は、内科的な病気の可能性も考えられます。

強いかゆみの処置や治療法

治療は原因に応じて行います。

1.保湿ケア

乾燥が原因の場合、保湿剤を毎日継続して使用することが基本です。入浴後すぐに塗ると効果的です。

2.外用薬(塗り薬)

炎症がある場合はステロイド外用薬を使用します。ステロイドは炎症を抑える薬で、医師の指示通りに使用すれば安全に使えます。

3.内服薬(飲み薬)

じんましんなどのアレルギー性のかゆみには抗ヒスタミン薬を使用します。眠気が出にくいタイプもあります。

4.原因疾患の治療

腎臓病や肝臓病などが原因の場合は、その治療を行うことが大切です。

5.生活上の注意

  • 熱いお湯での入浴を避ける
  • ナイロンタオルで強くこすらない
  • 刺激の少ない石けんを使用する
  • 爪を短く切る
  • 室内を適度に加湿する

これらを心がけることで、かゆみの悪化を防ぐことができます。

6.紫外線療法

当院では、なかなか治らないかゆみや、繰り返す皮膚症状に対して紫外線療法(光線療法)を行っています。

紫外線療法は、治療に適した波長の紫外線を皮膚に照射することで、皮膚の炎症や免疫反応を抑え、かゆみを改善する治療です。

アトピー性皮膚炎、乾癬、慢性的な湿疹など、塗り薬や飲み薬だけでは十分に改善しない場合にも治療の選択肢となります。

当院では、エキシプレックス308+を導入し、症状のある部分を狙って照射することができます。照射時間も比較的短く、外来診療の中で治療を受けていただけます。

「薬を使っているのにかゆみが続く」「何度も繰り返してしまう」という方は、お気軽にご相談ください。詳しくはコチラをご覧ください。

※紫外線療法が適しているかは、診察のうえ医師が判断します。

早めに受診すべき症状

次のような場合は医療機関を受診してください。

  • 強いかゆみが2週間以上続く
  • 夜眠れないほどのかゆみ
  • 発疹が急速に広がる
  • 体重減少や発熱を伴う
  • 家族にも同様の症状が出ている

特に高齢者や小さなお子さまの場合は、早めの相談をおすすめします。

まとめ

強いかゆみは、単なる乾燥だけでなく、さまざまな病気が背景にある可能性があります。かき続けると皮膚の状態が悪化し、感染を起こすこともあります。

つらいかゆみを我慢せず、早めに医療機関にご相談ください。原因を明らかにし、適切な治療を行うことで、症状の改善が期待できます。

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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