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アトピー(アトピー性皮膚炎)

概要

アトピーは、強いかゆみをくり返す湿疹(赤み・ブツブツ・カサカサ)の病気です。
肌を守る力(バリア)が弱く、外からの刺激や乾燥に反応しやすい体質が関係します。子どもから大人まで起こりますが、正しいケアでコントロールできます。

アトピーの症状

  • かゆみ(夜に強くなることが多い)
  • 赤み・ブツブツ・カサつき(良くなったり悪くなったりする)
  • かき続けると色が暗くなる(色素沈着)、ゴワゴワする(皮膚が厚くなる)ことも
年齢で出やすい場所の例
  • 乳幼児:ほっぺ・頭・首
  • 学童:ひじの内側・ひざの裏
  • 思春期〜大人:顔・首・胸・背中・手

アトピーの原因

アトピーは1つの原因だけで起こるわけではありません。いくつかが重なります

  1. 体質:家族にアレルギー体質(花粉症・ぜんそく・アトピー)がある
  2. 環境:ダニ・ほこり・花粉・汗・乾燥・ストレス・寝不足・衣類のこすれ など

※ 食べ物が関係することもありますが、自己判断の除去はおすすめしません。医師と相談しましょう。

アトピーの治療法

治療は①毎日のスキンケア+②薬+③悪化原因の対策の3本柱です。

①毎日のスキンケア(いちばん大事)

  • 保湿:入浴後すぐにたっぷり。続けることがコツ。1日2回行いましょう。
  • 洗い方:よく泡立て、こすらず手でやさしく洗う(タオルやスポンジはやめる)。ぬるめの湯で短時間。
  • 衣類・環境:チクチク素材、乾燥する素材は避ける(ヒートテック素材はやめて、綿の肌着やシームレスのものを)/汗をかいたら早めにふく・着替える。
  • 爪を短く:かき壊し・感染を防ぐ。

②薬(症状や部位、年齢で選びます)

  • 塗り薬
    • ステロイド外用:炎症を早くしずめる主役。よくなったら回数を減らしたり、弱いものに切り替えたりします。
    • 非ステロイド外用(免疫の働きを調整する薬など):症状が落ち着いたらステロイドの外用薬から切り替えることもあります。
  • 飲み薬
    • かゆみ止め(抗ヒスタミン薬)など。感染があれば抗菌薬 等。
  • 注射薬デュピクセント®(デュピルマブ)※適切な外用薬の治療である程度継続しても十分な効果が得られなかった方が対象となります。
    • 中等症〜重症の方に使う選択肢。かゆみと炎症の原因の一部をピンポイントで抑える薬です。
    • 自己注射で定期的に使い、数週間で楽になる方も。
    • 目の充血(結膜炎)などの副作用が出ることがあるため、定期的に診察して確認します。
    • 保湿や塗り薬は続けながら使います。

近年は新しい飲み薬・塗り薬も増えています。年齢や生活に合わせて、無理なく続けられる計画を一緒に考えます。

③悪化原因の対策

  • ダニ・ほこり:寝具の洗濯・掃除、カバーの活用
  • 汗・乾燥:運動後はシャワーや着替え/適度な加湿と換気
  • ストレス・睡眠不足:かゆみを強めやすいので、休息を確保
  • 仕事や部活での刺激(手荒れ・こすれ)は、手袋や保護クリームで対策

今日からできる生活のコツ

  • 入浴後5分以内に保湿
  • かゆい所は冷やす・なるべく掻かない
  • 学校や仕事では、症状が出る場面をメモして医師に伝える
  • 市販薬で長引く時は早めに受診
  • 良くなってもスキンケアは続ける(“ゼロにする”より“安定させる”イメージ)

受診の目安

  • 夜ねむれないほどのかゆみがある
  • 広がる/長引く、液が出る、痛い、熱が出た
  • 顔・首・手など目立つ場所で困っている
  • 学校・仕事・育児に支障が出ている

→ こうした場合は、我慢せず早めにご相談ください。

最後に

アトピーは体質+環境が重なって起こります。すぐに完全になくすことはむずかしくても、正しい保湿と適切な薬、そして生活の工夫でしっかりコントロールできます。

当院では、年齢・生活スタイル・症状に合わせて、わかりやすい説明と続けやすい治療計画をご提案します。

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