やけど(熱傷)について
はじめに
やけどは、医学的には「熱傷(ねっしょう)」と呼ばれます。熱や化学物質などによって皮膚やその下の組織が傷つく状態を指します。日常生活の中で、料理中の油やお湯、アイロン、ストーブなどで起こることが多く、小さなお子さんから高齢者まで幅広い世代で注意が必要なけがです。
多くの場合は軽いもので自然に治りますが、時に重症化して命に関わることもあるため、正しい知識と初期対応が大切です。
症状について
やけどの症状は、熱の強さやあたった時間、範囲によって異なります。
- 赤み
- 水疱
- 痛み
深さによっては跡が残ることもあります。
原因について
やけどの原因は、単純に「熱いものに触れる」だけではありません。
- 熱によるやけど(熱傷)
- 熱湯、油、ストーブ、アイロン、湯たんぽなど。
- 化学やけど
- 強い酸やアルカリ性の薬品に触れることで起こる。
- 電気やけど
- 電流が体に流れたときに発生。内部に深い損傷を起こすこともある。
- 放射線によるやけど
- 放射線治療による皮膚障害など。
病気の分類について
やけどは「深さ」と「範囲」で重症度を分類します。
深さの分類
- I度:皮膚の浅い層(表皮)のみ。赤みと痛み。水ぶくれはなく、数日で回復することが多い。
- Ⅱ度:皮膚の下の層(真皮)まで。水ぶくれ。強い痛みがあり、回復までに数週間かかることもある。深さによっては跡が残ることもある。
- Ⅲ度:皮膚全層あるいはそれ以上の深さ。白っぽい・黒っぽい見た目で感覚が鈍い。感覚がなくなることもある。自然には治らず、手術(植皮など)が必要になる。
範囲の分類
- 体表面積の何%を占めるかで評価します。
- 特に子どもや高齢者は小さな範囲でも全身への影響が大きいです。
治療法について
やけどをしたら
やけどをしてしまったらまずはすぐに冷たい水道水で15~30分程度冷やしてください。冷やすことで範囲が広くなったり、深くなったりすることを予防できます。
軽いやけど(Ⅰ度〜浅いⅡ度)
- 清潔なガーゼで保護し、感染を防ぐ。
- 症状が軽い場合は自然に治ることが多い。
水ぶくれができた場合
- 水ぶくれは破らないこと。感染の原因になります。
- 痛みが強い、範囲が広い場合は医療機関を受診してください。
重いやけど(深いⅡ度〜Ⅲ度)
- 自然に治りません。
- 入院や手術(植皮など)が必要になることがあります。
- 救急搬送が必要なケースもあります。
当院での対応について
当院では、やけど(Ⅱ度程度まで)の診療をしております。
- 赤みや軽い水ぶくれ程度までが目安です。
- 治療は洗浄、軟膏処方、ガーゼ保護などを行います。
- 範囲が広い場合、Ⅲ度熱傷が疑われる際は提携先の専門医療機関をご紹介いたします。
まとめ
やけどは身近なけがですが、放置すると感染や跡が残る原因になることがあります。
- まずは冷やす
- 水ぶくれは破らない
- 判断に迷ったら受診
これが大切です。
当院ではやけどの対応をしていますので、気になる症状があれば早めにご相談ください。
