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きず 創傷(そうしょう)について

はじめに

創傷(そうしょう)とは、皮膚やその下にある組織が傷ついた状態をいいます。いわゆる「きず」のことです。日常生活の中で起こるすり傷や切り傷から、交通事故などによる大きなけがまで、創傷にはさまざまな種類があります。

小さな創傷でも放っておくと感染(ばい菌が入って化膿すること)につながることがあり、正しい処置と経過観察が大切です。

症状について

創傷の症状は、傷の種類や深さによって変わります。

  • すり傷
    表面がこすれて皮膚が赤くなったり出血したりします。しみるような痛みが特徴です。
  • 切り傷
    包丁や紙の端など鋭いもので皮膚が切れた状態。出血がみられます。
  • 刺し傷
    釘やとがったものが皮膚に刺さってできる傷。見た目は小さくても奥が深いことがあります。
  • 裂け傷
    転倒や事故などで皮膚が引き裂かれるようにできる傷。形が不規則で、出血が多い場合もあります。
  • 打撲や皮下出血
    外から強い力が加わり、皮膚は切れていないものの内出血を起こすことがあります。
  • 熱傷(やけど)
    熱い液体、火、蒸気、または化学物質・電気などで皮膚やその下の組織が傷ついた状態です。
    赤くなったり、水ぶくれができたり、重い場合は皮膚が白く硬くなることもあります。
  • 咬傷(こうしょう/噛み傷)
    動物や人にかまれてできる傷です。皮膚が切れたり、内出血を起こすことがあり、
    ばい菌が入りやすいため感染に注意が必要です。

原因について

創傷は日常生活の中でさまざまな原因で起こります。

  1. 転倒やスポーツ
    子どもや若い世代に多く、ひざや手のひらにすり傷や打撲をつくりやすいです。
  2. 調理や日常動作
    包丁やカッター、紙の端などによる切り傷。
  3. 事故や外傷
    自転車や交通事故で大きな傷を負うことがあります。
  4. 仕事中のけが
    工具や機械による裂け傷や切り傷
  5. 基礎疾患の影響
    糖尿病や血流障害がある方は、小さな傷でも治りにくく、感染しやすい傾向があります。

病気の種類について

医学的には、創傷はその深さや範囲、受けた原因によって分類されます。

  • 浅い傷:軽度で数日~1週間程度で治ることが多い。
  • 深い傷:治るまでに時間がかかり、跡が残ることがある。
  • より深い傷:縫合や専門的な処置が必要。
  • 感染を伴う創傷:膿が出たり、赤く腫れて熱を持つことがあります。放置すると敗血症など重症になることもあります。

治療法について

軽い創傷
  • 流水でしっかり洗う:汚れやばい菌を洗い流すことが大切です。
  • 消毒と保護:最近では強い消毒はあまり使わず、きれいに洗ったあと専用の軟膏を塗ったり、専用の被覆材(ひふくざい)で覆い湿潤環境を保つ治療(モイストヒーリング)をしたりします。
  • 経過観察:赤みや腫れが強くなる場合は感染のサインなので受診が必要です。
中等度以上の創傷
  • 縫合(ほうごう):傷が深い場合は糸で縫い合わせる必要があります。
  • 抗菌薬の投与:感染を予防するために内服薬や点滴を使うことがあります。
  • 異物の除去:刺し傷に砂や金属片が入っている場合は専門的な処置が必要です。
重症の創傷
  • 大きな外傷や広範囲の裂傷は救急病院での対応が必要です。
  • 失血やショックの危険があり、すぐに医療機関を受診する必要があります。

当院での対応について

当院では、軽い創傷(すり傷、浅い切り傷、小さな刺し傷など)を対象に診療しています。

  • 傷をきれいに洗浄
  • 必要に応じて軟膏処方やガーゼ処置
  • 経過観察のアドバイス

を行います。

まとめ

創傷は日常でよく起こるけがですが、軽く見て放置すると感染や傷跡につながることがあります。

  • まずは流水で洗う
  • ガーゼで保護する
  • 悪化のサイン(赤み・腫れ・膿)に注意する

これが基本です。
当院では軽い創傷のみ対応しております。

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