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うおのめ(鶏眼〈けいがん〉)

概要

うおのめは、足に点のように強い圧(おさえつける力)が長くかかることで、皮膚の角質(かくしつ:いちばん外側)がトゲのように芯(しん)を作って内側へ食い込む状態です。医学的には鶏眼(けいがん)といいます。歩く・立つ・靴をはくとズキッと刺さる痛みが出るのが特徴です。
よく似たたこ(胼胝〈べんち〉)は面で広く硬くなるため痛みは鈍いことが多く、いぼ(尋常性疣贅〈じんじょうせいゆうぜい〉)はウイルス感染です。うおのめは感染ではないため人にうつりません。ただし、自己流で深く削ると出血や感染の原因になります。

症状について

  • 痛み:ピンポイントに針で刺すような痛み。体重をかけた時や、靴が当たる時に強くなります。
  • 見た目:中央が黄色~灰色の小さな円形の硬い部分。中心に半透明の芯があり、押すと痛い/周りをつまむとより痛いのが特徴。
  • 場所:足の指のつけ根(中足部の荷重部)小指側指同士が当たる側面、爪の下(まれ)など。
  • 歩き方の変化:痛みを避けるために体重のかけ方が偏り、膝や腰がつらくなることもあります。
  • 合併:厚い角質の割れ(ひび)、皮膚の炎症、稀に細菌感染(赤い・熱い・膿が出る)。

原因について

主な原因は“同じ場所にくり返しかかる摩擦・圧迫”です。

  1. 靴の影響
    • きつい・大きすぎる・先が細い靴、硬い中敷き、ヒール
    • 靴底の片減りや、サイズ・ワイズ(足幅)が合っていない。
  2. 足の形や指の変形
    • 外反母趾、開張足(横アーチが落ちる)、扁平足、ハイアーチ
    • ハンマートウ(指が曲がって反り返る)、第2趾が長い、指同士が強く当たる。
  3. 歩き方・仕事・スポーツ
    • 立ち仕事、長時間歩行、ランニング・球技などで同じ部位に負担
    • 体重や荷物の持ち方で重心が偏る
  4. 皮膚と爪の要素
    • 乾燥肌、かかとのひび割れ巻き爪・長すぎる爪で体重移動が乱れる。
  5. 基礎疾患
    • 糖尿病・神経障害・血流低下があると、傷や感染が起こりやすく要注意。

似ている病気

  • 胼胝(たこ):面で広く硬い。刺す痛みは弱い。
  • いぼ(ウイルス性)赤い点が見えることあり、削ると出血しやすい。治療は液体窒素など。
  • 角質下血腫(血まめ):強い圧で内出血。急性の痛み。

治療法

治療の柱は①芯の安全な除去②原因(圧と摩擦)の修正③再発予防のケアです。自己流の深削りは出血・感染・悪化のもと。皮膚科でのケアをおすすめします。

1)当院で行うこと

  • 角質・芯のトリミング

スライサーで痛みのない深さまで慎重に削ります。処置自体は多くが短時間で済み、痛みが軽減します

  • 外用療法
    • 角質軟化:尿素クリーム、サリチル酸(スピール膏等)を医師指示の時間で使用。周囲の正常皮膚に当てない工夫(小さく切る・ワセリンで保護)。
    • 炎症・感染:赤み・膿があれば抗菌薬や保護処置。

2)ご自宅でできること

  • 保湿とお風呂ケア:入浴後5分以内に尿素5〜20%などの保湿剤。
  • 保護パッド:痛む点に市販の円形ドーナツパッド。ただし長期貼りっぱなしは×、皮膚がふやけて悪化します。
  • 靴と靴下の見直し:午後(足がむくむ時間)に試し履き。厚手で縫い目の少ない靴下にすると摩擦が減ります。
  • 爪の手入れまっすぐカット。長すぎ・深爪はNG。
  • 体重・歩き方:体重管理、小股でまっすぐ着地を意識。痛む側に寄った重心を戻す。
  • NG行為:カミソリで深く削る、多量のサリチル酸膏を長時間、無理に芯をほじる—はいずれも悪化の原因です。

3)受診の目安

  • 強い痛みで歩行に支障/繰り返し再発する
  • 赤く腫れて熱い・膿が出る(感染が疑わしい)
  • 糖尿病・血流障害・神経障害がある/高齢で足のトラブルが多い
  • いぼとの区別がつかない指の変形靴の問題がありそう
  • お子さんで走り方が変わる・体育を嫌がる

まとめ(ポイント)

  • うおのめは点の圧で芯が食い込むため刺す痛み感染症ではない
  • 芯の安全な除去+圧の分散+靴と足の見直しが治療の3本柱。
  • 自己流の深削りは危険。パッドや保湿は正しく使う。
  • 再発防止には、インソール・靴選び・爪と皮膚のケア・歩き方がカギ。
  • 「似ているけど違う病気(たこ・いぼ)」が混じることがあるので、迷ったら皮膚科へ

痛みで我慢せず、どうぞお気軽にご相談ください。

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